【これだけは知っておこう!】建物の工事着手までの流れ

何でも建築相談所、あなたの建築士 “yourCrony”です。

人生のなかで、そう何度も経験することのない「家」を建てるという作業!

いったい何をしたら良いのだろうか??? 何から始めたら良いのだろうか・・・。

人生で一番大きな買い物をするために、そうですね、まずは心の準備からしていきましょう。

そして、何より安心できるために、知っておけることは知っておきましょう。

本日は、「建物の工事着手までの流れ」(4部構成)をご説明します。

それでは、ご覧ください。

まず初めに

あなたが「家」を建てると決めたら、まず、住宅展示場に一度は足を運ぶことをお勧めします。 それは、住宅展示場のハウスメーカーに依頼するのが目的ということではありません。もちろん気に入ったハウスメーカーが見つかりましたら依頼してください。住宅展示場に足を運ぶのは、あなたがひとりで暮らすための家を建てるにしても、家族が住むための家を建てるにしても、実際の「家」を見ることが自分のイメージを具現化し易くし、特に家族の場合は、夫婦の考え、子供の考えといった今まで聞いたこともないような思い考えを知ることになるからです。

リビングの天井は高い方がいいよね~、やっぱり日当たり大事だよね~
暖かい空気が全部上に行っちゃいそうだね・・・
キッチンは収納が多くないと駄目だよね、ずっと背中見られるの嫌だし、みんなを見たいから対面キッチンがいいな~、掃除大変かなぁ?
浴室は乾燥機あった方がいいよね~、でも、私は太陽のもとで干したい派だけどね、あなたは?
そうだねぇ・・・
トイレはタンクレスの方がすっきりするよね。
でも、災害を考えるとタンク式の方がいいって前にテレビで言ってたよ
寝室のカーテン素敵~、こういう寝室でゆっくり寝たいね
どんなに小さくてもいいから書斎が欲しいなっ・・・
いやいや却下・・・

・・・などなど

「こんなにもお互いの意見をぶつけたかなぁ」とか「あっ、そんなこと思ってたんだ」・・・という感じで驚き新鮮さを味わえる時間になります。

人生の1ページとしてもとても貴重な1日の体験となります。

なので、おススメです。

ですが、行き過ぎるのはあまりお勧めしません。あれもいい、これもいいとなって収集がつかなくなり無駄に夫婦喧嘩してしまったり、違った意味で疲れてしまいます。なので、1度がおススメです。

ということで、まず初めに、今まで横目で見ながら通り過ぎていた異空間の住宅展示場に足を運び、心の準備をしましょう。

さて、ここからが本題です

何と言ってもまずは、土地ですね。土地の探し方、選び方、買い方に関しては別の機会でまとめたいと思います。なので詳しくは割愛させて頂きますが、一般的な土地の取得方法は不動産会社を通して取得する流れが通常ですね。不動産会社が売主又は仲介となって土地をあなたに売ったらおしまいというパターンや、工務店と結びつけるパターン(建築条件付き等)といったものがあります。いずれにしても、購入前の段階で、不動産会社の営業若しくは宅建士からその土地に建てることができるある程度の面積高さといった基本情報は教えて貰えますので自分の理想と近いかを判断して購入するようにしましょう。但し、不動産会社は不動産の売買や仲介のプロであって建築のプロではありませんので、この先その土地に建つ建物に基本的に責任を持ちません※1ので、あくまで基本情報という捉え方をした方が良いです。理想としては、即座に知り合いの建築家建築関係者(設計士)に相談するのがベストです。こちらの顧問建築士も参考にしてください。

※1 裁判等で不動産会社である宅建業者、宅建士に責任を負わせることはできますので、もしもの場合は泣き寝入りしないでください。

ということで、あなたは土地を取得しました。ほとんどの方が住宅ローンで購入されると思います。つまり、土地取得=ローン開始となりますので、既に一世一代の買い物をしました。土地取得を決心したこの強い気持ちを持ったその勢いで、建物の工事着手もスムーズにいけるようにしましょう。但し、焦らずに、慎重に、正確に進めていきましょう。

設計を依頼しましょう

目当ての建築家がいる方は即座に連絡を取りましょう。最近では、個人で設計コンペを行う方もいますので、そのようなサイトで応募するのも良いかと思います。

設計の仕事というのは、依頼のあった土地に存在している建築基準法や地域条例等を整理し、お客さんの意見を聞いた上で、それを総合的に図面化し、一週間から二週間毎に打ち合わせをして内容を詰めていくのが一般的な流れとなります。設計業務を依頼すると、その設計業務のうち9割は設計者がひたすら図面を書くことになります。ですので、設計者に関してはご自宅若しくは建設予定地から近い設計事務所等を選定する必要はなく、ある程度遠方でも特に問題はありません。今では、テレビ電話等も利用できますので尚更です。また、民間の申請機関を利用すると、どの地域からでも日本全国どこでも確認申請を出すことができるようなっていますので、設計者としても問題なく業務を引き受けることが出来ます。打ち合わせや現地確認の際に、多少の出張費等は請求されるかもしれませんが、気に入った建築家等がいれば、一度は連絡を取ってみるのが良いと思います。

設計者を選定し、設計を依頼すれば、基本的にはその設計者主導で建物の計画は進んでいきますので、少しあなたの肩の荷が下りたことになります。あとは、自分の思いを、どんどん設計者に伝えていきましょう。早い所では半年、長くても1年ぐらいで設計期間は終了しますので、やりたいことを伝えそびれないようにしましょう。

Point

住宅展示場を見学したあたりから、箇条書きにして意見を残しておくのがおススメです。

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