【設備設計一級建築士】過去問<令和2年度版>

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設備設計一級建築士修了考査に向けて、昨年、令和元年度の過去問題の情報をお伝えします。
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法適合確認
空調・換気設備、給排水衛生設備、電気設備及び輸送設備について、次の問1から問20までの解答を答案用紙に記述せよ。建築士法の規定による「設備関係規定」に照らして不適切な箇所を指摘するとともに、その不適切な理由を明確に記述せよ。また、不適切な箇所が数値である場合、その不適切な理由とともに算定根拠及び適切な数値も併せて記述せよ。なお、図は略図であり、図に記載されていないものは、適切に計画されているものとする。
令和元年度設備設計一級建築士講習 修了考査-Ⅰ(法適合確認) 問題集
この文面から法適合確認は始まります。すべて記述での解答になりますので、答えだけでなく、その理由を答える必要があります。特に、黒字部分(問題文でも黒字)は、重要であり、採点のポイントになると思われます。
空調・換気設備、給排水衛生設備、電気設備、輸送設備で、それぞれ各5問、計20問となっています。
過去の傾向から、この問題比率に変わりはありません。
それでは、個別に見て行きましょう。
- 問1
- 排煙設備
- 内容
- 機械排煙と自然排煙が隣接する防煙区画から不適切箇所を見つける問題です。それぞれの排煙量を計算する必要があります。答えを導き出すには計算以外に、防煙間仕切壁のガラリ仕様等、図記載内容をひと通り確認する必要があります。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- 自然排煙が「引違い窓」となっているのが今までと異なります。
- 問2
- 火気使用室に設ける換気設備
- 内容
- 火気使用室の図から不適切箇所を見つける問題です。フード形状の確認確定、それによる排風機の能力確認のため計算が必要になります。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- フード形状の確定が重要になります。
- 問3
- ボイラーの煙突
- 内容
- 建築物とボイラーの関係性について図から不適切箇所を見つける問題です。ボイラーの基本条件、煙突の高さ計算が必要になります。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- 計算に慣れることが重要です。
- 問4
- 防煙区画
- 内容
- 防煙区画に関して図から不適切箇所を見つける問題です。計算が必要ですが、排煙機のルールを理解していれば難しい問題ではありません。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- 防煙垂れ壁の防煙区画をどうするか。
- 問5
- 文章選択問題(総合問題)
- 内容
- AからDの中から不適切箇所を見つける文章問題です。それぞれ繋がりのない文章ですので、AからDまで順番に検討していきましょう。計算が必要なところがあります。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- 面倒な計算は後回しにしましょう。
- 問6
- 通気管の開放位置
- 内容
- 図1と図2において、通気管の末端AからEのなかから不適切な箇所を見つける問題です。周囲の状況を注意しつつ、順番に検討していく必要があります。距離等簡単な計算が必要です。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- 通気管の開放位置ルール「または」等理解しましょう。
- 問7
- 図からの選択問題(総合問題)
- 内容
- 図1から図4のなかで、不適切箇所を見つける問題です。図1から図4までそれぞれの関係性はなく、給水であったり排水であったり様々です。計算が必要な箇所もあり、単独でそれぞれ検討していく必要があります。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- 書かれているものを順番に検討していきましょう。
- 問8
- 図からの選択問題(総合問題)
- 内容
- 図1から図4のなかで、不適切箇所を見つける問題です。図1から図4までそれぞれの関係性はなく、給水であったり排水であったり様々です。単独でそれぞれ検討していく必要があります。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- 書かれているものを順番に検討していきましょう。
- 問9
- 文章選択問題(総合問題)
- 内容
- AからEの中から不適切箇所を見つける文章問題です。それぞれ繋がりのない文章ですので、AからEまで順番に検討していきましょう。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- 順番に検討していきましょう。
- 問10
- 文章選択問題(防火区画の貫通状況)
- 内容
- 防火区画の貫通状況に関してAからEの中から不適切箇所を見つける文章問題です。計算が必要になるところもありますが複雑な計算ではないので、AからEまで順番に検討していきましょう。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- 耐火時間の決め方を理解しておきましょう。
- 問11
- 非常用の照明装置の配置
- 内容
- 非常用の照明装置の配置に関して、図から不適切箇所を見つける問題です。部屋ごと問題ないか検討していきましょう。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- 避難階かどうか
- 問12
- 分電盤回路
- 内容
- 一般照明用分電盤と非常照明用分電盤の回路図から、不適切箇所を見つける問題です。非常照明用分電盤の意味を理解しておけば、難しい問題ではありません。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- いつ非常照明が点灯するか
- 問13
- 避雷設備
- 内容
- 避雷設備に関して、図から不適切箇所を見つける問題です。問題文に情報は全て書かれていますので、どのような計算ルートなのかを判断しましょう。計算が必要になります。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- 保護レベルは何か
- 問14
- 蓄電池設備
- 内容
- 直流電源装置の蓄電池容量計算書に関して、図、条件、計算式といった資料から不適切箇所を見つける問題です。計算手順を理解していれば答えを導き出せます。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- 計算慣れが必要です。
- 問15
- 文章選択問題(総合問題)
- 内容
- AからDの中から不適切箇所を見つける文章問題です。それぞれ繋がりのない文章ですので、AからDまで順番に検討していきましょう。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- 順番に検討していきましょう。
- 問16
- 乗用エレベーターの昇降路断面図
- 内容
- 乗用エレベーターの断面図から不適切箇所を見つける問題です。昇降路、乗降ロビー、機械室から総合的に判断していく必要があります。頂部隙間等計算が多々必要になります。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- 計算は後回しにしましょう。
- 問17
- 非常用エレベーター
- 内容
- 非常用エレベーターの昇降路及び機械室の構造に関して図から不適切箇所を見つける問題です。記載内容を順番に確認していけば答えを導きだすことができます。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- 耐火要求。
- 問18
- 乗用エレベーター
- 内容
- 乗用エレベーターの扉に関して、正面図、断面図から不適切箇所を見つける問題です。各隙間や窓の条件を照らし合わせていけば答えを導き出せることができます。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- 順番に検討していきましょう。
- 問19
- 文章選択問題(総合問題)
- 内容
- 昇降機に関して、AからDの中から不適切箇所を見つける文章問題です。それぞれ繋がりのない文章ですので、AからDまで順番に検討していきましょう。簡易から複雑まですべて計算が必要な文章です。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。
- 注意点・重要点
- 面倒な計算は後回しにしましょう。
- 問20
- 文章選択問題(総合問題)
- 内容
- 昇降機に関して、AからDの中から不適切箇所を見つける文章問題です。それぞれ繋がりのない文章ですので、AからDまで順番に検討していきましょう。また、問19との繋がりもありません。文章中心ですので、書かれている言葉や数字を検討していきましょう。
- 過去問題
- 同様の問題が出題されています。が見慣れない文章がありました。
- 注意点・重要点
- 籠の出入口の戸の力、開閉領域は文章を注意深く文章を読む必要があります。
文章問題で総合問題とあるのは、各分野内でのジャンルを問わず、総合的な問題になっています。ですので、講習テキストの記述内容を隅々まで理解する必要があります。
令和元年度の過去問題は申請をすれば取得することが可能です。下記から申請してください。
「公益財団法人 建築技術教育普及センター」
令和元年度設備設計一級建築士講習修了考査問題集申請ページ
https://www.jaeic.or.jp/koshuannai/koshu/b1k/index.files/b1k-R01-mondai-hanpu.pdf
しかしながら、これは過去問題のみですので、解答や解答解説は付属しておりません。
令和元年度のオリジナル解答・解説は当ブログにて販売しておりますので、下記クリックして頂き内容をご確認ください。
既にご存知だと思いますが、当該年度の講習テキストは持込可能です。しかし、持ち込むだけでは全て答えることは難しいです。
当ブログでは、講習テキストを最大限活用できるためのオリジナル資料を販売しておりますので、下記をクリックして頂き内容をご確認ください。
設備設計といっても分野が分かれておりますので、専門分野は問題なくても、他分野の解答に困ることがあります。また、設備系の設計者であれば社内の経験者から情報を聞き取ることが可能ですが、意匠系の設計者は、情報を得ることがとても難しいのが現状です。一級建築士の上位資格である設備設計一級建築士は、意匠系の設計者でも取得したい方が多々おります。yourCronyは設備が専門ではありませんので、正直とても苦労しました。ですので、何をすべきかお伝えしたいと思っております。

まとめ

講習テキストが何より大切になります。
このテキストを、試験で最大限活用するために、当ブログ並びに各販売を活用頂ければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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