【快適な暮らしを得る秘訣】顧問建築士とは
何でも建築相談所、あなたの建築士 “yourCrony”です。
まず初めにお伝えしたいこと
建築業界には顧問建築士という決まった制度はありません。建築基準法等にも記載はなく、私が作った名称であることご理解ください。
ということで、顧問建築士という考えの原点
アマゾンや楽天やYahooで皆さん商品を購入しますよね。その時、ほとんどの方が商品レビューを見てその商品がどんな物なのか、自分に合っているのか、使い勝手や使い心地はどうなのかと調べると思います。また、商品が壊れてしまった時、Yahoo知恵袋やGoogleで検索をかけて、原因や修理方法を調べると思います。何千、何万、数千万個以上世の中に出ている製品は、たくさんの方が使用して、同じ製品がゆえに、たくさんの方の意見を見ることができてとても役に立ちます。
では、建物はいかがでしょうか?
身近な建物であれば、「住まい」である家ですよね。購入する前に、チラシやインターネット広告をみて、素敵なインテリアに囲まれたリビングや寝室の写真等を見て夢を膨らませ、気になった住宅会社を調べ、その会社で家を建てた人の感想を見たりしますよね。また、家に不具合が生じた時には、商品が壊れてしまった時と同様に、Yahoo知恵袋やGoogleで検索をかけて、原因や修理方法を調べると思います。
ですが、商品とは違って、家の不具合に対する相談は漠然とした答えしか返って来ません。
当然なんです。
それは唯一無二の存在だからです。
このようなモヤモヤした経験をお持ちの方や、今モヤモヤしている方に、解決策をお伝えしたいと思います。そして、顧問建築士という考えをご理解頂けたらと思います。
家という独自性
オリジナルの注文住宅であっても、ハウスメーカーの規格住宅であっても、中古住宅であっても、やはり世の中に同じ建物は存在しません。それは、賃貸住宅であっても同じです。
建物は建築基準法という法律に従い建てられています。そして、建物を建てる地域には、それぞれに一定のルールが存在しています。法律、地域ルールを守ると建物の大きさや高さなどは制限を受けますので、好き勝手に建物を建てることは出来ません。特に防火地域、準防火地域といった火災の危険を防除するため定められた地域の建物には、耐火構造や準耐火構造の建物にする必要があって、外装材や内装材に制限が入ったりします。
建物を建てる行為にはこのような大まかなルールがありますが、それさえ守れば、その先は自由に建てることができます。建て主の要望や建築家のデザインによって、家はいろんな顔を見せて、 唯一無二の存在になります。
だから、家の不具合の相談をしても、「部屋」が同じ大きさでも無く、「窓」が同じ位置でも無く、「家周辺」全てが同じ環境ではないため、漠然とした答えしか返って来ないのです。
例えば・・・①
この型番のエアコンが設置してあるのですが、効きが悪いみたいです。皆さんどうですか?
根本的に同じ部屋の大きさじゃなければ比較できませんよね。そして、窓は南側ですか?北側ですか?といったように外部からの影響にエアコンの能力は左右されます。ですので、的を得た答えは得られないんですよね。
例えば・・・②
外壁のリフォームで塗装をし直すのですが、この見積もりって適正価格なのでしょうか?
まず、地域によって価格は大きく変わります。関東だけ見ても、東京と神奈川・千葉でも変わります。平屋、2階建て、3階建て、隣地との関係などによって、作業がしやすいかどうかで変わってきます。ですので、このような相談をしても、漠然とした答えしか返ってきません。
例えば・・・③
この壁の仕上げは、塗装が良いでしょうか?クロスが良いでしょうか?
家や建物にはストーリーがあります。設計する建築家の頭の中では、1年を通して変わりゆく季節と共に表情を変える姿が浮かんでいます。それをお施主さんに伝えて仕上げを決めて行きますが、時にはお施主さんにとって疑問が沸くことはありますよね。自らが選んだ建築家さんやハウスメーカーを信じるのがベストなんですけど、たまにゴリ押しの方はいますので、不安に思う時はありますよね。だからといって、その不安を掲示板等で相談しても、家の全体像が分からないので、やはり、漠然とした答えしか返ってきません。それに、根本的に壁の仕上げは2択ではありません。木材で仕上げたり、珪藻土で仕上げたり、様々な選択肢がありますよ。
顧問建築士とは
冒頭でも述べましたが、顧問建築士という制度はありません。私が勝手に作った名称です。
建築士は専門職なので、建物を見る目線はやはり一般の方とは違います。極端な話ですが、ある建物で、室内から壁を見た時、内部の壁から外部の壁に至るまで、その間がどんな仕組み・構造になっているか、透けて見えます・・・いや、そこまでの特殊能力はありませんが・・・ある程度の想像はできます。何か問題がおきている箇所、住まわれている方のお話、建物全体の雰囲気から、想像できてしまいます。
ここで重要なのは、建築士自身が、自分の目で見るということです。
結局は、インターネット等で言葉のやり取りをしても、実際の建物をみなければ、どんなに優秀な建築士でも的確なアドバイスは出来ません。
ですので、あなたの「家」専属の建築士(顧問建築士)が必要ですと伝えたいのです。その建物の図面があって(無くても把握はできます。)、実際の建物を見れば、1日で、ほぼ頭の中に建物の立体像がインプットされます。そうなれば、メール等のやり取りでより的確なアドバイスも出来ますし、定期的なメンテナンスのアドバイスもできたりします。やはり、見ることなしでは、それは出来ません。
一番良いのは、新築の注文住宅であれば、工事を担当した現場監督「個人」と末永く繋がっていくのがベストです。コンクリート造であればコンクリートの中にどのくらい鉄筋が入っているか、内装工事では造り付けの家具の裏側に何があるか、はたまた人には言えない何かも・・・、現場監督は建物の全てを把握し、知り尽くしています。ですが、建築業界、なかなかのブラック業界なので、気付いた時には当時の担当者が辞めてしまっているということは多々あります。もちろん、新築であれば、施工会社自体が問題解決していきますので、ご安心頂ければと思いますが、新築建物としての転機は瑕疵担保責任等が施工会社に義務付けられている10年なんですね。義務が無くなった後でどのように付き合っていくか、施主にとっては永遠のものなので、いつまでも的確なアドバイスは欲しいところです。
また、中古住宅であれば、その建物の全てが分かる人はほぼいないですね。不動産売買がメインとなり、契約の面で責任の所在はいろいろと決められていきますが、3年とか5年とか、責任には期限がありますので、それが過ぎれば、施主自身が責任を負わなければなりません。そして、中古住宅の場合、ほぼ確実にその建物を設計した人と会うことはないですし、建物を造った施工会社がまともに対応してくれるかも分かりません。新築同様に建物は永遠のものなので、いつまでも的確なアドバイスは欲しいところです。
そこで活躍するのが顧問建築士と考えています。
まとめ 〈顧問建築士の必要性〉
繰り返しになりますが、顧問建築士という制度はありません。私が勝手に作った名称です。
事例でもあげましたが、施主が抱く疑問にインターネット掲示板等では漠然とした答えしか返ってこない理由はご理解いただけたかと思います。そして、施主の住まい等の建物に対して的確なアドバイスは誰がしてくれるかもご理解いただけたかと思います。インターネット掲示板等に写真を何枚も載せれば理解してくれる建築士も出てきますが、その前にプライバシー及びセキュリティーの観点からその行為は望ましくありません。
あなただけの建築士、そう顧問建築士が必要だと思いませんか。
快適な暮らしを得る秘訣は、「あなた」の家・建物に精通した建築士の的確なアドバイスを受けることにあります。
建物というのは、見る人が見れば分かります、まさに百聞は一見にしかずなんです。利害関係のない建築士を味方につけて、茶飲み友だち気分で、これってどう思いますか?これって何ですか?とか聞いちゃっていいと思います。これが、自分の家、建物を守る最善策です。但し、建築士もただの人なので、全て完璧な答えを出すことは不可能なので、その点はご了承ください。建築に答えはあっても正解はありません。しかし、正解に向かっていけるアドバイスは可能です。
身近にそんな存在がいなければ、“yourCrony”がそんな存在になれます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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